2020-11-30

手話通訳・テロップ挿入ビデオ、Mac標準ソフトで簡単作成/マニュアル【追記あり】

こんな風に始まりました(2020年10月)

 2020年9月、プロボノのプロジェクトで市民団体子育てコンテンツYoutubeチャンネル立ち上げ(webサイト設定、ビデオ編集、web所有権移譲)を、お手伝いしました。

身内の勉強会でビデオ編集の話などをしておりますと「PinP出来ませんか?」など問合せがあり、聞いてみると挨拶に手話通訳映像テロップを挿入するらしい。

マルチカムとか考えたが、手話通訳は音声がなさそうであるから、2画面のシンクロも難しくなさそう、そんな訳でコロナ禍でもあり編集のみという条件で、安易に引き受けました。

今回悪乗りして、マニュアル作りに手を出したのは、市民団体・NPOがデジタル関係環境に関して「タダ」ということにこだわる方が多く、今回利用しているiMovie、Keynoteは無料です。

さらにMac iMovieiPhone、iPadにも搭載されています。設定に関しても、ネットに解説があり、Youtubeにはつかい方ビデオが揃っており、お安く・お手軽ということでおすすめです。

【注意】


手順はいったん挨拶者(以下発表者をこのように表記します)のビデオを撮影(必要なら編集)して、その後手話通訳者がビデオを見ながら手話を付けるという流れで考えております。

最終イメージ


 2009年に某電機メーカーブログの教育ビデオを編集するために、会社が引けてから銀座のアップルショップのone on oneでiMovieFinalCutProXの講習受けながら、ビデオ編集したタイトロープな思いでがあったりします。

今回、挨拶者と手話通訳の撮影が済んだ段階で提示された完成イメージがこちらです。ー予想と大分違いました(汗)ー

まあなんとかなるだろうと、引き受けることにしました。本来なら観客のいる会場で行うことをビデオweb公開公開で代替する訳で、おまけに関係者はみな初めての試みで、試行錯誤で進めて行きました。





大きな流れ

3つのポイント

編集の都合上、以下の注意が必要でした

(1)撮影はカメラ横位置、被写体は画面の真ん中

完成イメージからすると、お互いに画面端(はじ)によりながら撮影すると考えがちですが、編集ソフトiMovieの仕様で画面真ん中で撮影するのが正解なのです。ここは間違い安いので注意が必要です。



あくまで被写体は画面真ん中に配置します




(2)人物のスプリット合成、テロップのクロマキ合成で計二回映像描き出し


 要求されている完成イメージでは、テロップ挿入部には四角形があり、挨拶者の部分に寄っているため、いちおう画面に会わせる必要があります。

この部分を削除するような設計なら、後半のクロマキ合成は省略出来そうです。ただし手法として、標準ソフトkeynoteの図形挿入を動画化する技術を習得すれば、応用動作が効きます。

FinalCutProXなどの上位ソフトを将来購入する予定がないなら、どこかでトライしても損はないと思います。

(3)テロップ作成映像企画・制作者サイドで行いましょう

 過去にセッティング・撮影・編集・動画プラットフォームへのアップロードまで一通り担当しました。最低前工程の撮影に立ち会っていないと、スクリプトをうまくまとめられないです。

後工程に対しては、出来ればテロップ挿入タイミング入りのシナリオを付けて、仕事を渡せれば理想的ですね。

二つの画像を横方向に2分割合成(スプリット)する

MacなどでiMovieを立ち上げて、映像素材をセットします(この工程はwebサイト情報を参照して下さい)ーここではMacを利用しています、webにはiPhone、iPadによる実例も掲載されているので参考にしてセットアップして下さい。

web情報では、ほぼ類似の作業で出来ると思いますー

まずiMovieに挨拶者ビデオ、続いて手話通訳者ビデオをタイムラインにセットします。画面の名称はこちらを参照して下さい。

ビューワー左上のビデオオーバーレイ設定をクリックして、スプリットを選択して下さい。下記のような画面に変わるので、そのままビデオとして描き出して下さい。




ビデオはこのような画面になります。いったんiMovieの作業は終了で、つづいてKeynoteでの作業になりますが、見本のようなイメージで無くiMovieのテンプレートでテロップを入れる場合はそのまま作業を続けて下さい。その方への説明は以上で終了です。


テロップ部分を作成(Keynoteでの作業)

まずQuickTimeなどのビデオビューアーで適当な画面合成したハードコピーをとります(コマンド+シフト+4)。



Keynoteを起動し、映像に合わせてスタンダードかワイドのスライドを立ち上げます。


図形(四角)を挿入し、色はグリーン、サイズをスライドと丁度重なる大きさに調整します。ロックしておきます。


先ほどのコピーをとった映像をグリーンのスライドにドロップして、不透明度を下げて淡くスライドの寸法が分かるような下絵を作ります。


テロップ情報を書き込み

スライドに下絵に併せてテロップを作成します。枚数はテロップの数だけ必要です。一枚スライドを作ると複製を作り、文字分だけを修正すると作業が楽に行えます。


完成した下絵を除去して、グリーンバックにテロップ部のみのスライドにします。Keynote-ファイルー描き出すーイメージ、でJPEG形式で保存しておきます。



スプリット合成映像にテロップを挿入(iMovieでの作業)


再びiMovieを起動してタイムラインに先に製作したスプリット合成画面とテロップを表示させます。ー両方ドロップするだけですー


再びビューワー左上のビデオオーバーレイ設定をクリックして、グリーン・ブルースクリーンを選択して下さい。下記のような画面に変わるので、そのままビデオとして描き出して下さい。

以上で作業の概要は終了です。コロナ禍のもと、イベントが開催されないケースもあるでしょう。何かのお役に立てばとマニュアル化してみました。

【終】

【追記】

iMovieとkeynoteを利用して作成した手話・テロップ入り動画
2020/12/3−2021/1/末までの期間限定公開

掲載されているwebサイト みんなでつくる音楽祭in小平2020




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