2020-09-23

書籍:もっとヘンな論文

書籍:もっとヘンな論文

著者:サンキュータツオ

出版社:KADOKAWA

出版:2017/5/26

価格:1200


前著「ヘンな論文」続編、構成はほぼ同じ。ポイントは「常識をうたがえ」「疑問をもて」「正攻法で駄目なら代替手段で」

おかげで購入後放置していた「在野研究ビギナーズ」再読の意欲がわいてきた。

お気に入りは6本目「競艇場のユルさについて」観察が講じて、現場で売店のバイトまでしてします。やるならここまでやらないと...ー実は競艇場一度もいったことがないー


圧巻は最終章(2回に分けてある)P203-P247 「坊ちゃん」と瀬戸内航路。夏目漱石が著作のモデルとなった「松山中学」赴任するとき、どんな経路でいったか?ジックリ調べて、それもこれでもかと...素人でも在野研究は可能なことを実感させる。前著同様、サンキュータツオは著者に接触している。このインタビューのおまけ付きです。

リンク


 

2020-09-10

邯鄲:鳴く虫のコンクール 2020 小平市公民館

2020年9月6日(日)

ことしも鳴く虫のコンクール、小平の地で平安のみやびな行事を楽しもう 今年で22回目の挑戦に聴講参加しました。場所は小平市中央公民館、関西育ちには邯鄲が珍しくて、この季節になるとつい癖になって会場にいってしまう(汗

力強くてかつ繊細、良い感じの虫のねです。東京に住んで20年超、秋の夜邯鄲の音色を聞き分けられるようになった気がします。




2020-09-09

メイカーとスタートアップのための量産入門 ―200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて【再掲載】

 元メーカー勤務営業・マーケティング経験者です。商品開発して販売に至るまでに、いくつかのステップがありていねいに説明しています。手順についてはいろいろいろケースがあるので多少の差があるかもしれません。ただしこの書籍は地面を這うような視点があり、実際に仕事をした方の粘り強い情熱を感じるのです。その道の達人の書籍は、自分は弾の飛んでこない場所に居ながら勝手なことを書いている書籍が多いが、仕事人のきめ細かな企画から販売、特許までのストリーが展開されております。ざっと目を通しただけで、やられてしまたのが分かりました。

用語の解説も必要不可欠な金型の「キャビティー」と「コア」の違い、「パーティング」人には聞きにくい用語も掲載されています。手書きの図を見ているだけでもワクワクします。

さらに自分で用語索引を作ったりすれば、120%本書をしゃぶりつくせそうです。


書籍:メイカーとスタートアップのための量産入門
著者:小美濃芳喜
出版社:オーム社
出版:2019年8月8日
価格:2300円税別


今ページを繰り始めたところだけど、のめり込む予感がします。

 

【引用開始】 メイカーとスタートアップのための量産入門-200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて の 商品概要
要旨(「BOOK」データベースより)

低予算・ミニマムリスクで夢を現実にするためのガイド。学研の「科学」と「学習」や「大人の科学」シリーズなど、数々の教材企画開発を手掛けてきた著者の、40年間にわたる経験をもとに、量産にまつわるすべての知識をここに凝縮!潤沢な資金はなくても、趣味の「ものづくり」は「商品化」できる!海外量産のベテランが教える商品企画、プロトタイプから、原価計算、企画書の書き方、安全設計、金型知識、知的財産や法律知識、海外工場との交渉術まで。
目次(「BOOK」データベースより)

序章 失敗しないスタートアップのために
1章 アイデアを形にするまで
2章 プロトタイプを作る
3章 企画立案
4章 発注
5章 量産化―その1.金型
6章 量産化―その2.電子部品
7章 出張の意義
8章 安全への配慮と知的財産
9章 少量生産の極意
サイドストーリー 発進!「ツインドリルジェットモグラ号」
内容紹介

趣味のものづくりをビジネスにするための実践的な知識を紹介!
ArduinoやRaspberry Pi、micro:bitなどの安価なプロトタイプツールによって、個人でも高機能、高品質のプロトタイプが作れるようになってきました。そういった個人の中には、プロトタイプを元に製品化し、ビジネスにしたいと考える人も多いのですが、資金集めにはじまり、工場での量産、宣伝・販売など多くのハードルがあります。本書は、著者の40年間の経験をもとに、プロトタイプを元に量産化までこぎつけ、ビジネスとして成立させるためのノウハウを紹介します。
著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

小美濃 芳喜(オミノ ヨシキ)
1952年生まれ、東京出身。日本大学・木村秀政研究室で人力飛行機storkの設計・制作(世界記録更新)。1976年渡米、RCAにて電子工学の修業。1985年、学習研究社(現・学研ホールディングス)に入社。CCDカメラの開発に従事(スペースシャトルに採用)。1990年より、「科学」と「学習」や「大人の科学」シリーズの教材企画開発に携わる。2016年、企画室「オミノデザイン」を設立。技術顧問として活動【引用終了】

ヘンな論文|サンキュータツオ【再掲載】

 2020年に図書館で過去に読んだ本の続編を借りました。2016年当時面白かったと見えて、比較的引用の多い読後感想文を書いています。続編を読む前に過去の書き込みをレビューしたいと思います。

【書籍情報】

書名:ヘンな論文

著者:サンキュータツオ

出版社:株式会社kadokawa

出版:2015年3月25日 初版発行

価格:1200円

http://www.kadokawa.co.jp/product/321501000124/


・評価

意外に奇にして良、心配な方は図書館で読んでみてください


・前書き

2015年1月話題になった、卒論とは大学出身者には身近な論文で、学士課程修了に必要な卒業論文の略である。

大学の論文には厳密な査読システムがあり、学士論文は指導教授1名、修士論文では2名の査読が必要、また博士課程においては博士号取得者最低1名を含む3名の査読者が要求される。

早稲田大学(著者出身校)がXXX晴子さんの博士号取り消しとかしましたが、こんだけ厳密な審査をしてたのか?と疑問視されても仕方ないですよね。


・構成

13の論文の紹介、コメントから構成されています。気になった点を列挙します。

4)あくびは何故うつるか?|本章を読んでいる最中に2度ほどあくびがでました。


5)コーヒーの音の研究|インスタントコーヒーにお湯を入れて撹拌するとスプーンとカップの触れる音が高くなっていくのを音を解析して可視化、条件を変えて原因を調べていく、そして驚愕の原因ーちょっと大げさー地味なネタながら一気に読んでしまいました。


12)「おっぱいの揺れ」とブラのずれ|おまたせしました、良い子のみなさん、これは非常に真面目な研究なのです。ー本書に取り上げられているテーマはみんな真面目ですー骨子は、透過性のある素材マーキーゼットで構成されたブラジャーのカップ部越しに、直接肌に施したマーキングをCCDで0.1秒単位で座標軸変換した可視化グラフを使っての測定法の真面目な提案です。


13)「ゆたんぽ」異聞|このテーマは圧巻です、この章とあとがき合わせて最大のページ数が費やされています。徳川家光のゆたんぽが栓が金属製でネジが切られていたことから、輸入品であることを見抜きます。これはキワモノネタではなく、工業デザイン、歴史に精通した研究者の地道で鋭い洞察の賜物であることに感動すら覚えます。最後少し悲しい結末を迎えるのが貴重な研究なのにもったいないです。ー誰だか知らないけど勝手にひょう窃するなよ、と憤ってしまうー

読了後、ゆたんぽメーカーのサイトを検索してしまいました。

注目の投稿

2022年ヤマザキ春のパン祭戦線異状あり!!2022年5月4日現在

問題のボール 150φ45hぐらい 表示を縮小 日本三大祭りの一つ*ヤマザキ春のパン祭とは 4月末までに特定商品についている点数シールを28点(年により変動ある可能性あり)集め、5月15日までに景品である陶製のボールと交換するものである。特に2022年は失敗出来ない。昨年より交換...