2020-09-09

ヘンな論文|サンキュータツオ【再掲載】

 2020年に図書館で過去に読んだ本の続編を借りました。2016年当時面白かったと見えて、比較的引用の多い読後感想文を書いています。続編を読む前に過去の書き込みをレビューしたいと思います。

【書籍情報】

書名:ヘンな論文

著者:サンキュータツオ

出版社:株式会社kadokawa

出版:2015年3月25日 初版発行

価格:1200円

http://www.kadokawa.co.jp/product/321501000124/


・評価

意外に奇にして良、心配な方は図書館で読んでみてください


・前書き

2015年1月話題になった、卒論とは大学出身者には身近な論文で、学士課程修了に必要な卒業論文の略である。

大学の論文には厳密な査読システムがあり、学士論文は指導教授1名、修士論文では2名の査読が必要、また博士課程においては博士号取得者最低1名を含む3名の査読者が要求される。

早稲田大学(著者出身校)がXXX晴子さんの博士号取り消しとかしましたが、こんだけ厳密な審査をしてたのか?と疑問視されても仕方ないですよね。


・構成

13の論文の紹介、コメントから構成されています。気になった点を列挙します。

4)あくびは何故うつるか?|本章を読んでいる最中に2度ほどあくびがでました。


5)コーヒーの音の研究|インスタントコーヒーにお湯を入れて撹拌するとスプーンとカップの触れる音が高くなっていくのを音を解析して可視化、条件を変えて原因を調べていく、そして驚愕の原因ーちょっと大げさー地味なネタながら一気に読んでしまいました。


12)「おっぱいの揺れ」とブラのずれ|おまたせしました、良い子のみなさん、これは非常に真面目な研究なのです。ー本書に取り上げられているテーマはみんな真面目ですー骨子は、透過性のある素材マーキーゼットで構成されたブラジャーのカップ部越しに、直接肌に施したマーキングをCCDで0.1秒単位で座標軸変換した可視化グラフを使っての測定法の真面目な提案です。


13)「ゆたんぽ」異聞|このテーマは圧巻です、この章とあとがき合わせて最大のページ数が費やされています。徳川家光のゆたんぽが栓が金属製でネジが切られていたことから、輸入品であることを見抜きます。これはキワモノネタではなく、工業デザイン、歴史に精通した研究者の地道で鋭い洞察の賜物であることに感動すら覚えます。最後少し悲しい結末を迎えるのが貴重な研究なのにもったいないです。ー誰だか知らないけど勝手にひょう窃するなよ、と憤ってしまうー

読了後、ゆたんぽメーカーのサイトを検索してしまいました。

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